Ⅰ 資格更新用ケースプレゼンテーションについて
専門医あるいは認定医の更新の1つには、発表や著書、雑誌等への執筆を行っていることが条件となっています。発表は本会または関連学会における一般発表(筆頭より3番目以内)、あるいは小児歯科関連学術雑誌への論文発表表(筆頭より5番目以内)を基本としていますが、これらが困難な方のために各地方会で資格更新用ケースプレゼンテーションの場を設けています。
発表手続きの手順は次のとおりです。
1.専門医・認定医更新展示発表申請書(専門医・認定医番号~概要を記入)を地方会大会事務局へ送付
申請書のダウンロード
資格更新用ケースプレゼンテーション発表申請書
※事前に指導医の方に発表内容を確認していただき署名・捺印をいただいてください。指導医は本会ホームページの専門医名簿で確認できます。
また、演題名は必ず「~の1例」としてください。
2.地方会大会事務局より受領の連絡
3.事前抄録を作成し、地方会大会事務局へ提出
4.ポスターの提出(事前審査)
関東地方会大会ではプレゼンテーションの掲載ポスターをPDFで事前にご提出頂き、審査を行います。発表用PDFの詳細は関東地方会大会HPおよび申請者にお知らせいたします。発表内容は個人の特定ができないよう十分に配慮して作成をお願いいたします。また、下記の≪プレゼンテーション発表における留意点について≫を遵守いただき、事前に内容を専門医指導医にご相談いただくようお願いいたします。
5.審査結果について
発表の内容は、大会当日に公益社団法人日本小児歯科学会専門医認定委員会委員による質疑を受けますので必ず当日の指定された時間には発表ポスターの前に待機してください。審査委員が写真撮影を行うこともありますのでご了承ください。
6.大会長より発表証明書を発行※合格の場合
7.専門医・認定医更新(申請資料に発表証明書を添えてください)
日本小児歯科学会の以下のリンクも合わせてごらんください。
専門医制度と名簿|日本小児歯科学会
専門医制度規則
専門医制度施行細則(附表)
Ⅱ プレゼンテーション発表における留意点について
本大会における発表に関しては、以下の点にご留意ください。
最近、専門医更新のための地方会でのプレゼンテーションにおいて、診断および治療に必要な資料(口腔内写真、模型、エックス線写真、分析・検査データ等)が不足している場合や、特殊なケースの処置結果の報告がしばしば見られます。
専門医とはスーパードクターを指すのではなく、小児歯科診療領域において標準的で安心・安全な医療を提供できる歯科医師を指しています。プレゼンテーションに求められているものは症例内容が医療の質の向上ならびに小児歯科医療の発展に寄与するかどうかです。したがって、更新の5年間において、最低2年以上にわたり子どもの口の健康をいかに総合的に管理してきたかということを、客観的な資料を用いて示すことが基本であり、無理をして、難症例や特殊な症例を提示する場ではありません。(難症例や特殊な症例は小児歯科関連学会での一般発表をご検討ください。)すなわち、一般的な歯科疾患を主訴に来院したケースにおいて、小児歯科専門医が指導、処置、管理をすることより、どのような変化がみられたか、子どもの成長発育を加味しながら経年的に経過観察した症例をご提示ください。
成長期の予測的な診断能力や対応技術が評価できるプレゼンとなることが望まれます。
1.症例報告について
(1)発表は1例の症例報告です。発表に関して、必ず本人あるいは保護者等の同意を得るとともに、同意が得られていることをポスター本文中に記載してください。
(2)プレゼンテーションの内容について
①演題には固有名詞(病院・診療所名、施設名等)を用いない。
②題名は「○○の1例」とする。
③患者名のイニシャルは用いず、「5歳男児」のように表記する。
④題名・本文では「齲蝕」を使用し、「う蝕」は使用しない。
⑤題名・本文では「エックス線」を使用し、「X線、レントゲン」は使用しない。
⑥本人あるいは保護者等の承諾のもと、顔の写真などを掲載する場合は、眼の周囲をカバーする、必要以外の顔貌や表情はカットする。
2.抄録の作成について
原則として「小児歯科学会雑誌投稿規定」に基づいて作成してください。
その他医療倫理の順守と個人情報の保護には十分に配慮してください。発表内容に倫理的な配慮や個人情報の保護が不十分であると大会長、実行委員長、専門医認定委員会が判断した場合、演題発表の取り下げをお願いすることがあります。
また、発表に際しては、事前に内容を専門医指導医にご相談いただくようお願いいたします。